地球空洞説

我々の住むこの地球は、中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空であるという考え方

1818年、アメリカ陸軍の大尉だったジョン・クリーブス・シムズが、『同心円と極地の空洞帯』という本で地球空洞説をとなえた。これによると地球は厚さ800マイル(1,300km)、各々の両極に直径1400マイル(2,300km)の開口部を持つ五層の同心球であるとされ、地表の海はそのまま裏側にまでつづいているとされた

1878年、シムズの息子アメリクス・シムズは、シムズの同心球理論−地球が空洞であり内部は居住可能で、両極に広大な口があることの論証』を出版した

1969年、レイモンド・バーナード博士が『空洞地球―史上最大の地埋学的発見』(The Hollow Earth - The Greatest Geographic Discovery in History)を出版。これは極地探検で有名なリチャード・バード少将が1947年の南極探検飛行の最中に、その大穴の中へ迷いこみ、氷原のあるはずの場所に緑あふれる谷間を発見した、という内容の本であった

そして公開された写真がこれ
1967年1月6日、アメリカの気象衛星「ESSA-3」が北極と南極に穴らしきものを初めて撮影し、続いて1968年11月23日、同じく気象衛星「ESSA-7」が鮮明な“北極の穴”を撮影したとされ、世界中が大騒ぎになった

当時の気象衛星の軌道から写真撮影すると、カメラアングルの関係で極地方は写らない。このため写真を一枚に合成すると、撮影されていない極地方は真っ黒になり、ちょうど、ポッカリと穴が開いているように見える・・・というのが真実らしい

しかし当時は写真まで発表したものだから、世界中で大騒ぎになった・・・古きよき時代である