杉沢村伝説
青森県の山中に杉沢村という村があり、昭和の初期、突然発狂したひとりの村人が、村民全員を殺して自らも命を絶つ、という事件が起きた。誰もいなくなった村は、隣村に編入され廃村となり地図や県の公式文書から消去された・・・というのが杉沢村伝説である。 これは、ネット上で一部の人達の間で噂になっていたが、後にTV番組の『奇跡体験!アンビリバボー』の特番で取り上げられたことで全国的に広まった。 以下のような特徴がある ・村へ向かう道路に「ここから先へ立ち入る者 命の保証はない」と書かれた看板がある。 ・村の入口に朽ちた鳥居があり、その根元にドクロのような石がある。 ・奥へ進んでゆくと廃墟と化したかつての住居があり、その内部では事件の惨劇を物語る血痕のようなものが多数見受けられる ・そしてその廃墟は、悪霊の棲み家となって現在も存在し、そこを訪れた者は二度と戻っては来られない 実のところはどうかというと 杉沢村という村(集落)が過去、青森県内に存在したことは事実である。ただし、正確には「杉沢」ではなく「小杉」という地名であった。現在の青森市郊外にあたる「小畑沢」という地区の小字で、その名の由来は「杉林の中を沢が流れていたから」など諸説あるが、小杉地区を通称として「杉沢村」と呼んでいたのは事実らしく、また小畑沢地区は実際に廃集落である。 ただし、「杉沢村」が消滅したのは、過疎により定住者がいなくなったためで、明治以降の青森県内で、大量殺人事件があったという記録はない。 それでは何故こんな都市伝説が流れたのか・・・未だに解明されていないらしい! |
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