人体発火現象

人間の体内から突然発火し、正確な出火元が不明の現象である。科学的には説明がつかない現象であり、超常現象の一種とされる。

人体自然発火現象は、周辺に火気がないにも関わらず、突然人間から発火する。発火は、一定の時間でおさまる。また、発火後の炎上の仕方も、はっきりと下半身のみを残して焼けていたり、片腕だけだったり、背中の一部のみだったりする。被害者は死亡する事例が大半であるが、命にかかわらない部位が焼けたのみの生存者も多くいる。

1988年1月8日イギリスで、室内に火災の跡がないのに人間の体だけが焼失してしまう不思議な火災が起きたのが始めての事例だと報告されている。

原因として考えられているのは下記のとおり
アルコール大量摂取による発火説
・リンによる発火説
・プラズマ発火説
・人体ロウソク化による発火説
・人体帯電説
・発火性遺伝子による発火説

しかしながら、どの説も決定的な要因ではないようだ。ただイギリスでの発生が多いというのも、また謎になっている。
●事例
【メアリー・リーサーの事例】
1951年7月1日の夕方、アメリカ合衆国、フロリダ州のセントピータースバーグのマンションでおこった事例。被害者のメアリー・リーサーの息子、リチャード・リーサーが母親のマンションを訪ねると、母親はスリッパを履いたままの足などを残して、すでに焼け死んでいた。遺体の周囲にあった古新聞紙などは燃えていなかったと言われているが、これはオカルト信者の広めたほら話にすぎない。実際には部屋の可燃物はすべて燃えており、遺体発見時でもまだ火がくすぶっていた。ただ、部屋がコンクリート製だったため、燃え広がらなかっただけである。

【アルフレッド・アシュトンの事例】
1988年1月8日に、イギリス南部のサウサンプトンでおこった代表的な人体自然発火現象の事例である。被害者アルフレッド・アシュトンは、下半身のみをくっきりと残して焼け、発見時には既に死亡していた。周辺には、火気らしきものはなかった。室内は高温だった。